Shopify(ショッピファイ)アプリストアでは現在、ネットショップ運営をサポートする8,000以上のアプリが提供されています。商品レビューの追加やメールマーケティング、Facebookへの商品公開、ECサイトのデータ分析など、多岐にわたる機能をShopifyストアに追加することが可能です。
しかし、アプリの種類が多くてどれを導入したらよいのかわからない、と悩む方もいることでしょう。今回は、小売業者やマーケティング担当者向けの、おすすめ無料Shopifyアプリや無料サービスを厳選してご紹介します。
ECサイトに最適なShopifyアプリ30選
- Shopifyメール
- Smart SEO
- PixPix Image Editor
- まるっと集客
- あとプラ
- ReConvert Upsell(リコンバートアップセル)アップセル&クロスセル
- 送料無料バー&アップセル.amp
- テワタシ
- Gameball
- チャネルトーク
- ポップアップ サポーター
- UpPromote
- Letters
- Printful(プリントフル)
- TikTok(ティックトック)
- CRM PLUS on LINE
- Peek! ‑ Better Replay & Survey
- ESC ‑ Size Charts & Size Guide
- Jebbit: Quizzes That Convert
- PayWhirl Subscriptions
- Promo.com
- Easyship
- PreOrder Alpha
- EDP ‑ Easy Digital Products
- Stocky
- Zopi ‑ AliExpress Dropshipping
- SEO Image Optimizer Wizard
- Klaviyo: Email Marketing & SMS
- ShoppingGives ‑ Donation App
- Tip Quik | Tip Pop-up in Cart
1. Shopifyメール
自社商品やサービスのメールマーケティングを行いたい場合、Shopifyメールを使えばメールリストの作成やキャンペーン管理が簡単にできます。
アプリを導入すると、Shopifyの管理画面から数回のクリックで最適化されたメールを送信することができます。ストアからロゴや商品画像、説明などを自動的に反映させられるテンプレートも用意されています。また、文章やボタンは数分でカスタマイズができます。
Shopifyメールの使い方としては、まず連絡先リストをShopifyにインポートしましょう。キャンペーンを作成して送信したら、開封やクリック、カートへの追加、購入などのデータを追跡できます。これらのデータを基にメールキャンペーンを最適化することで、効果的なメールマーケティングが実現します。メールは毎月1万通まで無料で送信ができ、その後1,000通送信するごとに1ドルの支払いが発生する仕組みです。
2. Smart SEO
Smart SEOを使うことでSEO対策を自動化し、ストアへより多くのトラフィックを集めることができます。
多くの事業者にとってECサイトのSEO対策は大きな課題の一つです。サイトを構築したあと、検索エンジンで上位に表示されるようになるには、時間と手間、費用がかかります。ですがこのアプリを導入すれば、メタタグやaltタグの自動生成、エラーリンクの修正、サイトマップ管理を簡単に行うことができます。また構造化データ(検索エンジンにサイトの内容が伝わるようにするためのコード)も追加してくれるため、Googleでの検索結果向上に役立ちます。用意されているテンプレートを選べば、アプリがSEO対策を行ってくれる仕組みです。
3. PixPix Image Editor
Shopifyストアで使う画像を編集するなら、 PixPix Image Editor(英語)が便利です。簡単かつ素早く画像のサイズ、色、明るさなどを調整したりトリミングしたりできます。
また、検索エンジン最適化(SEO)用に代替テキストや最適化されたファイル名も生成してくれます。管理画面の商品ページから直接画像を編集できるため、写真の編集から商品公開までの作業が円滑になり、販売までの準備時間を節約できます。
4. まるっと集客
まるっと集客は、固定費ゼロで使える集客・マーケティングに特化したアプリです。アフィリエイト広告はもちろん、Google広告やFacebook・Instagram広告も出稿でき、売れた分だけ費用が発生する売上連動型の成果報酬でキャンペーンを実施できます。また、LINEメディア、各種ポイントサイト、比較サイト、SEOサイトにも、商品を固定費無料で簡単に掲載できます。
5. あとプラ
あとプラは、購入後の顧客に対し、関連商品やまとめ買いなどを追加表示することで追加購入促進等による売上アップを目指せるアプリです。値引きクーポンやSNS登録など、表示内容もサイトデザインに合わせて臨機応変にカスタマイズできます。Shopifyの基本機能を利用しているアプリのため、テーマの制限なく導入することができます。購入後の追加表示やサンクスページの編集は、アプリの設定だけで簡単に行えます。
6. ReConvert Upsell(リコンバートアップセル)アップセル&クロスセル
ReConvert Upsellでは、新規顧客をリピーターに変えるのに効果的なサンクスページや決済画面を作成・カスタマイズできます。これにより、商品注文数や平均注文額(AOV)を増加させるアップセルやクロスセルが可能となります。
サンクスページのカスタマイズは、ドラッグ&ドロップ操作で簡単に行うことができます。顧客の誕生日情報やパーソナライズされたレコメンドなどを活用して、定期購入へのアップセル、一括購入スタイルのクロスセルへの誘導が可能です。
7. 送料無料バー&アップセル.amp
送料無料バー&アップセル.ampは、カートに送料無料金額までの差額を表示させるアプリです。ネットショッピングには配送が欠かせないため、送料も購入を決定づける要素の一つです。カート内の合計金額から送料が無料になるまでの差額を表示したり、送料無料までの金額を埋められる商品を自動で提案したりできます。一定金額以上購入での送料無料キャンペーンを考えている人におすすめです。
8. テワタシ
テワタシは、ECサイトで店頭受け取りやローカルデリバリーに対応するためのアプリです。顧客は、店舗の位置情報や配達エリアをウェブサイトの上部にあるヘッダー部分に常設されたボタンからいつでも検索できるようになります。コードを使わずに実装できるうえ、設定のサポートを日本語で受けることができるため、ローカルデリバリーを初めて行う事業者も安心して使用できます。
9. Gameball
Gameballは、顧客維持に役立つロイヤリティプログラムを管理するためのアプリです。顧客が登録や紹介、注文、レビューなどのアクションをストア上で行うと、ポイントを獲得したりレベルアップしたりでき、それに伴った報酬や割引コードを獲得できる仕組みです。
ロイヤリティポイントや紹介プログラムなどに対応した無料プランのほかに、さらに機能が充実している有料プランも月額19ドルから用意されています。
10. チャネルトーク
チャネルトークは、ストアにチャットサポート機能を無料で追加できるアプリです。チャットサポートがあるネットショップは顧客満足度や購入率、リピーター率が高くなるため、売上アップやブランディングにつながります。Shopifyストア上の顧客データと連携し、顧客に合わせた有人での接客が可能となるほか、チャットボットによる自動対応も可能で、営業の効率化を図れます。また、LINEやInstagram連携など、日本国内のEコマースに特化しており、日本語に完全対応しています。
11. ポップアップ サポーター
ポップアップ サポーターは、画面にポップアップウィンドウを表示して、販促したい商品を目立たせたり、商品ページまで誘導したりできるアプリです。ポップアップを表示させる商品、箇所、タイミングを選択するだけで設置でき、商品名や説明文、金額表示などのカスタマイズも簡単です。
12. UpPromote
ストア上でアフィリエイトマーケティングプログラムを行う場合、UpPromoteを使えばアフィリエイトリンクの作成から管理、クリック数や売上などのデータ追跡まで、必要な機能が提供されます。また、アプリを通じてアクセスできるアフィリエイトマーケットプレイスでは、インフルエンサーと直接チャットでコンタクトをとりながら、最適なアフィリエイターを見つけることができます。
13. Letters
Lettersは、紹介プログラムを簡単に導入できるアプリです。既存顧客に口コミでおすすめしてもらうこと で信頼性を高め、ブランドの知名度を向上させたり、新規顧客の開拓につなげたりできます。さらに、紹介料もカスタマイズでき、ギフト券や値引きクーポン以外にも、募金などの社会貢献活動に関わる設定を行うことでブランディング戦略に役立てられます。
14. Printful(プリントフル)
Printfulは、Tシャツやマグカップ、ポスターなどのオンデマンド印刷商品をShopifyストアと連動して販売できるようにします。Shopifyストアで注文を受けると、それが自動的にPrintfulに送られ、商品のプリントと発送を行ってくれます。最小注文単位や事前費用などがないので、ドロップシッピングのように在庫なしでビジネスをはじめるにはPrintfulのようなサービスを使うことをおすすめします。ShopifyストアとPrintfulの接続や商品追加に関するガイドも参考に導入してみてください。
15. TikTok(ティックトック)
2023年、TikTokを通して行われた消費は38億ドルにものぼります。TikTokは主にZ世代を中心にトレンドが拡散されやすい特徴を持ち、SNSマーケティングに欠かせない存在と言えるでしょう。
ShopifyのTikTokアプリ上では、動画広告を作成するだけではなく、その効果の追跡や、注文管理も行えます。TikTok For BusinessのアカウントとShopifyを連携させると、管理画面からECサイトの商品写真上にテキストやエフェクトを追加して簡単に広告作成や出稿ができます。
16. CRM PLUS on LINE
LINE(ライン)を使った販促には、CRM PLUS on LINEがおすすめです。LINEで受注や発送のメッセージを自動配信でき、カゴ落ちメール、再入荷通知なども送れます。ウェブページにLINE連携ボタンを設置し、友だちに追加してもらうことで顧客にLINE送信ができるようになります。
17. Peek! ‑ Better Replay & Survey
Peek! ‑ Better Replay & Survey(英語)は、買い物中の顧客のセッションを録画し、ストア上で行われるやり取りや閲覧されている商品を知ることができます。
これらの情報をもとに、買い物客が悩むポイントや購入を躊躇する場所を確認して改善することができます。新しく導入したマーケティングキャンペーンの効果計測やコンバーションの改善に活かせば、カゴ落ちを減らすことにもつながります。アプリは無料で利用でき、コーディングの知識も不要です。
18. ESC ‑ Size Charts & Size Guide
ESC ‑ Size Charts & Size Guide(英語)は、ファッションアイテムなどのサイズ表を、ECサイトや販売店の外観、雰囲気に合わせて作成できるアプリです。無料プランでも3種類までサイズ表を作成でき、さらに必要な場合には有料プランに切り替えることが可能です。
わかりやすいサイズ表があれば、顧客は安心して商品を購入できます。またサイズが合わないなどのトラブルが発生する可能性も低くなり、返品や返金を減らせます。サイズ表はテンプレートを使ったり、自分でカスタマイズしたりして作成できます。
19. Jebbit: Quizzes That Convert
Jebbit(英語)は、クイズを作成し、その回答をもとに顧客へおすすめの商品を提案できるアプリです。この商品レコメンデーションクイズと呼ばれる手法は、顧客の回答に合わせてストア内にある最適な商品を提案できるため、コンバージョンや売上アップに役立ちます。また、性格クイズや簡単なアンケートも作成できます。
Jebbitのアプリを使えば、コーディングの知識がなくても素早くクイズを作成できます。また、アプリについている分析や最適化機能を活用することで、さらなるストアの売上アップへの貢献が期待できます。
20. PayWhirl Subscriptions
PayWhirl(英語)は、サブスクリプションサービスを簡単に作成、管理そして販売できるアプリです。顧客は、自分のアカウント設定や請求履歴の確認、支払いプランの変更を行うことができます。
Shopify向けに構築された柔軟性と機能性により、自動化や分析、統計、レポートなどを活用してさらなる収益化を目指せます。また、サブスクリプション用に登録された支払い方法や情報も、サポートチームの力を借りずに追加することができます。
21. Promo.com
Promo.com(英語)を使えば、プロ仕様の動画広告が簡単に作成できます。商品に合ったビジュアルを選び、紹介テキストを入力するだけで、X(エックス)、Instagram(インスタグラム)、Facebook(フェイスブック)、YouTube(ユーチューブ)に動画をアップロードでき、広告パフォーマンスの解析も可能です。評価の高いデザイン性と操作性で、商品紹介以外にもセールやキャンペーンなどの多様な動画販促を行えます。
22. Easyship
Easyship(英語)は、配送コストを抑えたりコンバージョン率を高めたりすることで、国内外の顧客へのリーチに役立つ配送アプリです。10万以上の小売業者に利用されている実績があり、配送にかかる時間や経費の節約に役立ちます。
一つのアカウントから世界中の宅配業者の配送ソリューションにアクセスでき、ラベルの印刷や商品寸法の保存、請求書や領収書、返品注文作成などを、直感的に操作できるダッシュボードから一括で管理することができます。
23. PreOrder Alpha
PreOrder Alpha(英語)は、新発売商品や在庫切れ商品の予約注文を受け付けるのに便利なアプリです。ホームページ、コレクションページ、商品ページ、カートページなどさまざまな画面で予約注文バナーを表示させることができます。予約注文商品を強調して表示させたり、「いますぐ予約注文」ボタンを追加したりとカスタマイズすることもでき、予約注文商品を自動でタグづけして管理画面で閲覧、追跡が可能です。
24. EDP ‑ Easy Digital Products
EDP(英語)は、デジタルコンテンツを扱う事業者向けの無料アプリです。ユーザーフレンドリーなインターフェイスで素早くデジタル商品を販売でき、アップロードから注文の追跡まで可能です。一つの商品につき最大10個のファイルをアップロードできるほか、独自のライセンスキーをインポートするか、アプリで注文ごとにライセンスキーを生成するかを選べます。
25. Stocky
在庫管理アプリのStocky(英語)は、商品の管理から追跡まで一つのツールで行え、売れ行きに合わせた発注に役立ちます。
実店舗やECサイトを運営する際に重要な要素の一つに、在庫管理があります。人気商品が売り切れてしまうと売上が減少する可能性があり、逆に在庫が多いと管理に時間と手間、お金をかけることになってしまいます。Stockyを使って適切な在庫管理を行うことで、効率的な収益化のための戦略に時間を割くことができます。
26. Zopi ‑ AliExpress Dropshipping
Zopi(英語)は、ドロップシッピングに最適なアプリです。1クリックでAliExpress(アリエクスプレス)の商品をShopifyストアに一括インポートできます。一度に複数の注文処理を行え、数クリックで商品数無制限の自動発送、伝票番号の自動アップデートも可能です。人気商品の検索、価格や送料でのフィルタリングなど、商品構成の参考になる機能も備えています。
27. SEO Image Optimizer Wizard
SEO Image Optimizer Wizard(英語)を使えば、画像やサイト速度を最適化したり、SEOレポートを生成したりできます。重すぎる画像を圧縮することでサイトの読み込みスピードが改善され、サイトを分析することで項目ごとに改善点を洗い出すことができるため、パフォーマンス向上に役立ちます。
28. Klaviyo: Email Marketing & SMS
Klaviyo(英語)は、メールマーケティングを自動化できるアプリです。顧客の属性に合わせて配信設定を行うことができ、Shopifyと連携することでデータを収集・分析してより効果的なメール配信をサポートします。テンプレートは登録時や再入荷、カゴ落ち、価格変更などさまざまな場面に対応しており、無料プランでは最大250件までの配信先に対応することができます。
29. ShoppingGives ‑ Donation App
ShoppingGives(英語)は、顧客がShopifyストアから非営利団体へと直接寄付ができるアプリです。寄付リクエストは商品ページやカートページ、チェックアウトページに配置できます。
顧客が寄付するとアプリがサポート対象の非営利団体に送金してくれるため、ストア側で特別な操作を行う必要はありません。
30. Tip Quik | Tip Pop-up in Cart
Tip Quik(英語)を使うと、顧客は決済時にチップを追加できるようになります。チップを残すかどうかのポップアップは、数分程度の操作で追加することができます。従業員へのチップを集めることでモチベーション維持を期待できるだけでなく、顧客はチップを通して感謝の気持ちを表す機会を得られます。チップのパーセンテージを自由に決めたり、固定金額にしたりできる、カスタマイズ性があるのも魅力です。
まとめ
Shopifyアプリストアは、上記のアプリのほかにも、カゴ落ち対策、SNS連携など、ネットショップを最大限に成長させるツールを豊富に揃えています。顧客に寄り添ったショップ運営、営業の効率化でビジネスを改善していきましょう。
また、以下のような日本の事業者におすすめのアプリを集めたページもありますのでぜひ参考にしてください。
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Shopifyの無料アプリに関するよくある質問
Shopifyアプリは無料ですか?
Shopifyアプリには無料と有料のものがあります。無料アプリにもさまざまな種類があり、また有料のものでも無料体験期間を設けているアプリが豊富にあります。
日本のShopifyアプリはありますか?
日本向けのアプリ以外も使用できますか?
日本向けのアプリ以外も使用できます。どの国のアプリを使用するかはサイト運営者が自由に決めることができるため、日本向けではないアプリでもインストールして使用することが可能です。日本語でアプリを使用したい場合や日本のサービスを利用したい場合には、日本向けのアプリの使用をおすすめします。
文:Masumi Murakami