Facebookの収益化の条件やお金を稼ぐ方法について解説します。広告の利用からオリジナル商品の販売までFacebookには幅広い収益化の方法があります。Facebookアカウントでお小遣い稼ぎがしたい人や収入を得たい人は、ぜひ参考にしてみてください。
Facebookを収益化する6つの方法
1. 動画に広告を表示させる
新しい動画をアップする際に、インストリーム広告を自動で表示させることで収益化につながります。また、既存の投稿に対しても広告の挿入は可能です。
インストリーム広告は、動画のどの部分で再生させるかによって、以下の4種類に分けられます。
- プリロール広告:動画の開始前に再生。動画を検索したユーザーに表示される
- ミッドロール広告:動画の途中で再生。ニュースフィードの投稿に表示される
- 画像広告:コンテンツの下に表示される静止画像
- ポストロール広告:動画の最後に再生。プリロール広告や画像広告が表示されなかったユーザーに表示される
多くのユーザーがニュースフィードで投稿を発見するため、ミッドロール広告を挿入しやすい区切りのあるコンテンツを作るとよいでしょう。動画作成ツールを使用することによって、視聴者がストレスに感じにくい箇所に挿入できます。
また、どの地域に住む、どのような年代に広告をアピールするかを事前に決めておくのも重要です。Facebookでは、年齢や地域、性別のほかに、視聴者の興味・関心に関する項目でもターゲットを絞り込めます。ブランドの具体的なターゲットを事前に明確にしておくことで、より効果的にインストリーム広告を配信できるでしょう
認知や検討、コンバージョンといった、ブランドの目的に応じた広告の配信設定ができるのも特徴です。集客や教育、販売のどこにブランドが課題を感じているかによって、設定を変更できることから、より効率よく広告を運用できます。予算に合わせて広告配信ができるので、初めて広告を利用する場合でも、費用が嵩んでしまうかもしれないという心配はいりません。
2.サブスクリプションを追加する
アカウントに有料のサブスクリプションを追加すれば、毎月一定の収入を得られる可能性があります。限定ライブや特別割引などの登録者限定の特典を用意することで、ユーザーとの関係性も深められるでしょう。
Facebookではサブスクリプションの特典として、登録者だけが見られる限定動画や特別なセールのお知らせなどを提供することができます。ユーザーがサブスクリプションを登録する際に、用意された特典を選択するように設定することも可能です。
ただし、特典を選択制にする場合は、事前に設定が必要なため注意しましょう。
また、エンゲージメントの高いコミュニティを作れるのもサブスクリプションの特徴です。もともとアカウントに興味や関心の強いユーザーがサブスクリプションに登録するためコンテンツの方向性を変える必要はありません。
プロフェッショナルモードのアカウントを設定していないと、サブスクリプションの利用が制限されているため、事前に利用資格があるかを確認する必要があります。
そのほかにも以下の利用資格を満たさなければなりません。
- 10,000人以上のフォロワー
- 250人以上のリピート視聴
- 直近60日間の投稿エンゲージメント50,000件
- または、直近60日間のフォロワーの動画再生時間180,000分(3,000時間)
利用資格を満たしていない場合は、サブスクリプションを利用した収益化はできないので注意しましょう。
3.ブランドとコラボレーションする
ブランドの商品やサービスを紹介するタイアップ投稿の作成によって、報酬を得られます。
ブランドとのコラボレーションの報酬は、フォロワー数で決まる場合がほとんどです。タイアップ投稿を活用すれば、ブランドに興味や関心があるユーザーを集められるでしょう。
また、昨今では、消費者の3人に2人が一般的な広告よりも、ブランドと関連のあるコンテンツの情報を信頼しているといわれています。そのため、タイアップ投稿は、ブランド側にとっても商品やサービスの認知度を高められるのが特徴です。
ブランドと提携するには、「ブランドコラボマネージャ」を利用します。ブランドコラボマネージャを利用することで、ブランドが提携したいアカウントを簡単に探せるでしょう。
ただし、PR案件を投稿する際は、「タイアップ投稿」のラベルや「#PR」などの表記が必要です。PR案件だとわかるような表記をしないと、景品表示法違反でステマとみなされる可能性があります。ステマとみなされるとコラボレーションしたブランドや企業の信頼も損ねてしまいます。投稿する際には十分に確認しましょう。
そのほかにも、ブランドとコラボレーションした投稿には、以下の広告が使用できないため注意が必要です。
- 公開済みの投稿へのバナー広告の表示
- コンテンツの幅を3分の1以上超えて表示されるバナー広告
- ロール広告の使用
ブランドとコラボレーションする際は、決められたルールをしっかり守りましょう。
4.オリジナル商品を販売する
Shopifyと連携することによって、Facebook上でオリジナル商品の販売ができます。
Shopifyとの連携方法は以下のとおりです。
- Shopifyにログインし、「Sales channels」を選ぶ
- 「Facebook & Instagram」を選択し、「Add app」をクリックする
- 「Add sales channel」を選んで、インストールを完了させる
- 「Start setup」を選ぶ
- 「Connect your account」からFacebookアカウントにログインする
- 画面の案内に従って、コマースや広告などをインストールする
- 利用規約に同意する
Shopifyの審査が完了すると商品情報を追加できます。Facebookの設定から「テンプレート」を選び、「ショップ」に変更しましょう。
国や言語情報を設定すれば、ユーザーの言語や国に合わせたアイテムと価格が自動で表示されるようになります。国別に複数のカタログを作る必要がないため、手間を減らし、効率よくアイテムを管理できるようになるのがメリットです。
また、ショップやアイテムを宣伝する際には、広告の利用もできます。ショップ運営と商品の宣伝をFacebook上で完結させられるので、初めてECサイトを展開する人でも負担なく始められるでしょう。
5.オンラインイベントを開催する
有料のイベント機能を利用して、自宅で楽しめるライブやイベントを開催するのもおすすめです。
イベントの集客や予約、支払いまでイベント開催のすべての工程をFacebook上で完結できるため、複数のツールを使用する手間を減らすことができます。
オフラインで教室を開催している人であれば、オンラインイベントをきっかけに実店舗へ足を運んでもらえる可能性もあるでしょう。Facebookで開催するオンラインイベントのアイディアには、以下のようなものがあります。
- ヨガやストレッチ教室
- 料理教室
- ビジネスセミナー
イベントの規模や内容を考慮して、以下の3つの形式から開催方法を選びましょう。
- Messengerルーム:料理教室やヨガ教室などの小規模なイベントに適しています。
- Facebook Live:ビジネスセミナーのような大規模なイベントに適しています。
- リンク:ZOOMのような外部ツールを利用する場合はリンクで誘導します。
有料イベントを開催するには、収益化の条件を満たしている必要があるため注意しましょう。
6.ライブ動画や投稿を利用する
ライブ動画の配信中に視聴者からスターを受け取ることで収益化ができます。
Facebookスターとは、投げ銭のことでスター1個につき0.01ドルに換算されます。スター機能を有効にすれば、過去の動画からも収益を得られる可能性があります。
また、目標を設定することによって、視聴者が応援しやすくなるため、より高い収益を狙えるでしょう。目標を達成すると、限定映像の配信のような特典があるのが一般的です。
たとえば、美容関連の投稿をしている人の場合、スキンケアやメイク方法の配信や、視聴者の美容に関する悩み相談などでスターを送ってもらえることがあります。
スターを送ってくれた人に感謝の気持ちを伝えることで、ファンとの関係性も深まり、より多くのスターをもらいやすくなるでしょう。
また、ライブ動画以外にも写真やテキストの投稿からもスターをもらえるので、複数の形式の投稿を利用して収益化を検討するのがおすすめです。
Facebook収益化の条件
Facebookを収益化するための条件は方法によっても異なりますが、共通して以下のポリシーを遵守する必要があります。
- コミュニティ規定
- パートナー収益化ポリシー
- コンテンツ収益化ポリシー
ループ動画や静止画でのアンケート、画像のスライドショーなど、違反するコンテンツがあると収益化が制限・停止される可能性があるため注意しましょう。
また、収益化できるコンテンツであるかの確認方法は以下のとおりです。
- 「Meta Business Suite」を開く
- 「収益化」を選ぶ
- ステータス下の「ページの収益化利用要件をみる」を選択する
- 確認したいコンテンツをクリックする
基本的に、独自性の高いコンテンツを提供し続ければ、収益化の条件を維持できるでしょう。
広告を利用するための条件
広告を利用するには各種ポリシーの遵守に加え、以下の条件を満たさなければなりません。
- 18歳以上
- フォロワー数5,000人以上
- アクティブなアカウントで動画を5本以上投稿している
- 過去60日間の再生時間が合計60,000分(1,000時間)以上
ライブ動画の場合は、10,000人以上のフォロワーと600,000分以上の再生時間が必要です。
Facebookスターを利用するための条件
Facebookスターを利用するには各種ポリシーの遵守とともに、以下の条件を満たす必要があります。
- 18歳以上
- 連続30日間でフォロワーが500人を超えている
- スター利用規約に同意している
- スターを利用できる国や地域に属している
条件を満たしていたら、Facebookスターを有効にしましょう。
Facebook収益化の3つの注意点
1.違反したコンテンツをあげない
違反していると判断されたコンテンツがあると広告を表示できなくなります。基本的には、違反箇所を修正し、再審査に通れば問題なく表示を再開できる場合がほとんどです。
しかし、違反の内容によっては、以下のような厳罰が課される可能性もあるので注意しましょう。
- 収益化ツールの制限
- 収益化ツールの利用停止
- 収益化ツールへのアクセス取消
成人向けや差別を助長するようなコンテンツ、違法な製品やサービスを促進するコンテンツなどはコミュニティ規定により禁止されています。
また、広告を表示する際に、金融商品や金融サービスの金利、アルコールに関する記載など、条件が決められている制限コンテンツもあります。違反しないように注意しましょう。
2.タイアップ投稿ばかりアップしない
タイアップ投稿ばかりアップしていると、宣伝しかしないアカウントと判断され、ユーザーと信頼関係が築けません。あくまでもユーザーのニーズを満たす一環として、タイアップ投稿を活用するのが効果的です。
ユーザーがメリットやベネフィットを感じるような投稿を心がけましょう。
3.プロフィール欄を整える
プロフィール欄が整っていないと、ユーザーからの信頼を得られません。また、プロフィール情報が古いと不信感を与えてしまい、ユーザーが集まりにくい傾向にあります。
アルゴリズム的にも悪影響を及ぼし、上位表示されなくなる可能性もあります。プロフィールに変更があった場合は、速やかに更新し、半角や全角などの表記も含めて整えておくことが重要です。
Facebook以外で収益化できるSNS
日本ではFacebookのほかに、SNSマーケティングに活用されている以下のプラットフォームでも収益化を目指せます。
SNSの多くがライブ配信での投げ銭や動画の再生数に応じた広告収入などで、収益化が可能です。ただし、SNSによって収益化の条件は異なるため、事前に確認しておきましょう。
また、どのSNSでも、フォロワー数が多い方が収益化につなげやすいのが特徴です。アカウント開設からまもないと収益化が難しいので、分析や改善を繰り返しながらコツコツ取り組んでいきましょう。
加えて、定期的に更新し、ユーザーが求めている情報を提供するのも重要です。
まとめ
Facebookの収益化には、広告表示やブランドとのコラボレーション、オリジナル商品の販売などさまざまな方法があります。どのような方法が合うかはコンテンツによっても異なるため、自分のアカウントに合ったやり方で収益化を目指しましょう。
ただし、Facebookで収益化するには、10,000人以上のフォロワーや5本以上の動画が投稿されていることなどの条件を満たす必要があります。収益化の方法によっても条件が異なるので、事前に確認しておくことが重要です。
また、Facebook以外のSNSでも収益化はできます。YouTubeやInstagramを活用して、収益化に挑戦してみましょう。
Facebookでお金を稼ぎたい人は、ぜひこの記事を参考に、収益化に挑戦してみてください。
よくある質問
Facebookのスターとは?
Facebookのライブ配信で、視聴者が配信者に贈れる投げ銭のことです。スターを受け取った配信者は、1つあたり0.01ドルを収益として受け取れます。
Facebook以外で収益化ができる在宅仕事はある?
在宅でできる主な仕事は以下のとおりです。
- ハンドメイド商品の販売
- 動画編集
- ウェブライティング
- データ入力
- アンケートモニター
- サービスや専門知識の販売
専門的な知識がなくても収益化できる仕事も多いので、自分の興味のある仕事を探しましょう。
文:Kana Fukuzumi