ハンバーガー屋がデリバリーストア開業
近年、さまざまなインターネットサービスを使って起業する人がどんどん増えています。ハンバーガー屋などの飲食業でITを駆使してオンラインストアの開業をお考えの方や、すでに店舗をお持ちでウェブサイトをリニューアルしたい方もいるのではないでしょうか。
大手のマクドナルド、ドミノピザ、すき家などのファーストフードチェーンも続々と導入している「モバイルオーダー」は、サイトやアプリで注文・決済を済ませて、店頭で受け取るスタイルです。コロナウイルスの影響がいつまで続くのかわからない中で、テクノロジーを利用してお客様にアプローチできる方法として多くの飲食店がこのシステムの導入を始めています。
今回の記事では、飲食店の中でも特にハンバーガー屋の開業を考えている方や、すでに実際の店舗はあるけれど、インターネット上でも販売をしたいとお考えの方に、テイクアウトやデリバリーサービスなどオンライン販売の始め方についてご紹介します。
目次
ハンバーガー屋がオンラインストアを開業する8ステップ
ハンバーガー店がオンラインでテイクアウトサービスを始めるには、8つのステップがあります。1つずつ確認し、スムーズにオンラインストアを開店しましょう。
店舗の形態を決める
オンラインのテイクアウト・デリバリー専用店であれば、店舗を構えるとしても客席は必要ないため小さなスペースで収まります。また、移動型のキッチンカーを使えば家賃が必要ないなど、スペースに関する工夫がしやすいことは、飲食店がオンラインストアを始める大きなメリットです。
立地条件、客層を調べる
長年、飲食店を繁盛店にするには、立地条件が重要とされてきました。しかし、駅周辺など集客しやすい人気のエリアは、家賃が高い欠点がありました。ハンバーガー店であればランチ客も逃せないので、オフィス街やショッピングモール周辺などが最も理想的な立地条件でした。
しかし、オンラインストアの開業であれば立地の悩みから解放されます。また、個性的なメニューをニッチなターゲット層にアピールできれば、他のファーストフード店との差別化で固定客を増やすこともできます。
調理に必要な器具
これはオンラインストアでも実際の店舗でも共通のことですが、ハンバーガーを調理するための基本的な器具を揃えましょう。実際に必要になる基本の道具を見てみてみましょう。
- 冷蔵庫・冷凍庫
- ガスコンロ
- フライヤー
- キッチンシンク
- フードプロセッサー、ミキサー
食材の仕入れ
ハンバーガーの調理に極端に長い修行や特別なスキルは必要ないかもしれませんが、それだけに素材の質や新鮮さは非常に重要です。
- バンズ(パン)
- 肉
- 野菜
- 調味料 (ケチャップ、マスタード、マヨネーズなど)
- ドリンク・お酒
産地にこだわる、無添加の製品を選ぶ、国産製品を使うなど、他社と異なった食材を利用すれば魅力が増します。バンズや調味料のバリエーションで差別化を図る店舗も増えています。
ウェブサイトの立ち上げ
Shopifyでハンバーガー屋のウェブサイトを作る
オンラインで注文できるハンバーガー屋をオープンする場合、お店のウェブサイトは不可欠です。Shopifyを利用すれば、サイトで注文をして店頭で受け渡しをするシステムの導入もスムーズに行うことができます。
ハンバーガー屋、カフェ、バーなどに対応したウェブサイト作成を考えている方は、オンライン注文と決済に対応したShopifyのネットショップ作成サービスの導入を検討してみてはいかがでしょうか。
ネットでの集客
ウェブサイトを立ち上げた後に必要になるのが「効果的な集客」です。主にインターネット経由で集客をする場合、以下のような媒体で集客をすることになるでしょう。
- Google、Yahoo、Bingなどの検索エンジン
- Instagram、Facebook、Twitter、TikTokなどのSNS
- 食べログ、ぐるなび、Rettyなどのレストラン検索サイト
実店舗での接客がない場合、お客様との接点がオンラインに限られますので、SNS上では、ユーザーからのコメントや質問などにきちんと対応することが重要です。バーチャルな世界でお客様の顔が実際には見えなくても、心のこもった接客や気遣いは必ず伝わります。
また、口コミも非常に重要になります。あなたのお店独自のハッシュタグを作り、お客様にシェアしてもらうなど簡単に拡散してもらえる仕組みを作ることで、あなたのお店を知ってもらうきっかけになるでしょう。
Instagramのハッシュタグ
例えば、Instagramで写真をシェアしてくれた人や、オリジナルのハッシュタグを使ってくれた人には特典を提供するなど、小さなサービスを付け足すことでお客様がタグづけするモチベーションが上がります。Instagramのプロフィールを充実させ、より多くの人にあなたのお店に興味を持ってもらいましょう。
さらに、最近ユーザー数が急激に増えている話題のTikTokも見逃せません。以前は、中高生に人気の短い動画アプリというイメージがありましたが、大手広告代理店の博報堂の調査 (2021年)によると、日本のTikTokユーザーの平均年齢は34歳で、これらの年齢層はテクノロジー (決済サービスやスマートスピーカー、VRなど) への関心が高いと言われています。
また、ユーザーの平均世帯年収が646万円と、主なSNSサイトの中ではFacebook( 659万円) に次いで高くなっています。高級志向のハンバーガー屋を考えているあなたにぜひ使ってほしい集客ツールのひとつです。
お店の外装、メニュー、フライヤー等
テイクアウト店とは言え、お店の「イメージ」は重要です。実店舗があるのであれば、店舗周辺を通る人にもアピールしたいですよね。外装も清潔でおしゃれなデザインにして、お店に興味を持ってもらいましょう。
飲食店開業に必要な届出
ハンバーガー屋として開業するためには、まず「飲食店営業許可」が必要です。この許可は、開業する地域の保健所で申請ができます。
飲食店の運営を行う際に必須となるもう1つの資格は「食品衛生責任者」の手続きで、保健所が実施している食品衛生責任者のための講習を受講してテストに合格すれば資格を得ることができます。
その他、店舗が大きい場合、アルコール類の販売を行っている場合などは、それぞれの手続きが必要になります。
ハンバーガー屋のテイクアウトサービスの心強い味方BOPIS (Buy Online Pick Up in Store)
新型コロナウイルスが拡大して以来、オンラインで商品の注文・支払いを済ませて、店舗で商品を受け取ることができるBOPISというシステムを導入するサービス業が徐々に増えてきました。
日本ではマクドナルドが「モバイルオーダー」というサービス名で、アプリから注文・支払いができるサービスを2020年1月から始めています。
日本ではここ数年キャッシュレス化も進んでおり、オンライン決済サービスの種類も増えています。ネットで注文と決済を済ませて、店舗で商品を受け取るというスタイルはさらに多くのお客様に普及していくでしょう。
Shopifyでオンラインのハンバーガー屋開業を成功させよう
今回の記事では、BOPIS (ネット注文、店頭受け取り) の導入などを通じて、テイクアウトやデリバリーを主な販売手段にしたハンバーガー屋を開業するための基本的なステップをご紹介しました。
Shopifyを利用すれば、ドメインの取得、ウェブサイトの作成、決済手段の選択だけでなく、サイト上で注文・支払いをして店頭受け渡しができるシステムの導入を全てShopifyのプラットフォーム上で一括管理することができます。
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よくある質問
オンラインでテイクアウト・デリバリーもできるハンバーガー屋を開業するには何が必要ですか?
キッチンカーとは何ですか?
ウェブサイトで注文を受けるシステムはどのように導入しますか?
BOPIS(Buy Online, Pick Up in Store)とは、オンラインで購入した商品を店頭で受け取ることができるサービスです。支払いもオンラインで済ませることができ、お客様にとっては店頭での待ち時間を節約できるというメリットがあります。